代表の秋元が社長インタビューに掲載されました。
Nov192017
「中小企業を元気にするための社長プラットフォーム」を標ぼうするオンリーストーリーに代表の秋元のインタビュー記事が掲載されました。
秋元の生きざま、事業承継への想いが赤裸々に書かれています。
社員を育てる手法としての事業承継
私は株式会社プロフェッサという会社を31歳で創業しましたが、当時は日々の仕事に没頭しており事業承継という言葉すら知りませんでした。
事業承継を考え始めたのは2011年。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、創業当時から頭の中にあった、社員の意識が高まってこないという課題意識です。どうすれば社員が自らの責任を持って行動できるような人間になるのかということを複数の施策を実施しながら挑んできました。当時の行動指針第1条は「社員は皆経営者であること」というものだった。しかし、経営者にならなければ本当の意味で経営者視点になることはできないということがわかった。そこで、責任を与えてまさに経営者になることによって責任を全うして欲しい、成長して欲しい、という想いを実現しようと思った。その手法がたまたま事業承継でした。
2つ目は、2011年の東日本大震災です。宮城県東松島市へボランティアに行き、自然には逆らえない、人間の弱さを実感した。そして2011年は54歳となり父親の亡くなった年を超えた瞬間でもあった。自分の命がいつ何時なくなるか分からない状態を目の当たりにして、いつかは自分もいなくなるので、その準備をきちんとして、残された社員たちに迷惑をかけないようにしたいと考えるようになりました。
事業承継プロジェクトのスタートは2015年2月。同年6月には全社員と合宿を行い、会社の現状を洗い出し、不満を吐き出させて打開策を考えさせた。「社員が主役だ」という前提で議論させた。最後に私から最良の解決策として、会社を分割し、事業承継をすることを伝えました。会社分割、事業承継は私のためではなく、主役である社員みんなのためであるということを伝え、その後も事あるごとに何回も伝えるように心掛けました。
同年7月には、一般社団法人PROsホールティングスを設立し、配下の事業会社として株式会社プロフェッサと株式会社プロズサービスという新制2社体制とし、それぞれ3名の役員を任命することで、会社運営を託し、責任を持つ人間を生み出しました。新組織がスタートしたのは2015年10月1日です。
約6ヶ月で新組織がスタートしましたが、社員みんなが成長中であると感じ、自分は裏方でバックアップすることに徹しています。
事業承継後、自らは新しいステージへ
現在は、ホールディングス代表として活動していますが、ホールディングスの役割は以下3つです。グループ経営管理、社会貢献事業、人材育成ビジネス。
現場と経営の掛け持ちをしていたときの視点からすると、当然世界観は変わりますし、仕事の内容も変化していますね。
例えば、今までは仕事をお願いする立場だった大手企業様に、CSRの活動への協力を頼まれ指導をさせて頂く等、少し違った角度から仕事をさせて頂く機会も増えてきました。
他にも、NPO法人AIMECで理事をさせて頂いており、中古楽器の収集や緊急自動車の寄贈活動もしています。AIMEC理事として来年3月にはウガンダ、タンザニア訪問ツアーを企画していますが、在日ウガンダ大使館との繋がりもできています。
色々な人脈を使って自治体の方に繋いでもらい緊急自動車の寄贈につなげたり、大手企業のCSRの一環として交渉したり、緊急自動車輸送の資金調達をクラウドファンディングを行ったりと、今までとは違う活動をしています。
行動することによって人脈ネットワークも広がってきていて、ビジネスだけをやっていたら絶対に会わなかったような領域の方々にもお会い出来る機会が増えてきました。
違うフィールドの人たちと話をすると、また新たな世界観が聞けるので、自分の世界も広がってくる。それが私のモチベーションです。
ホールディングスとしては、今後グループ会社の資産価値を高め、社会貢献および新規ビジネス立ち上げの3つを軸として活動していきたいと考えています。
事業承継、やるのなら”任せきる”
事業承継をお考えの経営者の方には、ぜひ“任せきる事業承継”をお勧めします。
中途半端にやるのであれば止めたほうがいいです。任せきる覚悟がなければ事業承継は失敗します。任せきってしまえば、岡目八目でモノゴトを見ることができ、違う世界に歩み出すこともできます。
いつまでも同じステージにいては自分の成長は止まってしまいます。今のステージを誰かに渡し、新しいステージに踏み出した方が楽しいものです。
私は事業承継をして本当に良かったと思っています。数字はまだまだですが、新役員は自分達の決断で行動し、時には失敗をしつつ、1ミリつづ成長しています。
人間120%能力を発揮すれば違う世界が見えてくると思います。若い社員が受け身的な行動しかしないのはかわいそうです。本当はもっと能力があっていろんなことができるのに、それを出し切らないでいるのは非常に勿体無いなと。
“任せきる”事業承継は、そうした社員の眠っていた能力を発揮させるのにとても有効な手法です。
経営者の皆様には、是非”任せきる”事業承継をお勧めします。